食べ物に乳酸菌いっぱい

乳酸菌は減少しやすい?

乳酸菌は、糖を消費して乳酸をつくる細菌の総称です。
乳酸菌は腸内に住む細菌のバランスを整えてくれます。
主な作用としては、腸内を酸性側に傾けて腸内の腐敗を抑えたり、腸のぜん動運動を助けて便秘を改善する作用があります。
また、中性脂肪・血中コレステロール値の低下、免疫機能向上作用もあるんです。

しかし乳酸菌は一度摂ったからといって、ずっと腸内で活躍してくれるわけではありません。
一般的な乳酸菌は、三日~一週間で体外に排出されてしまいます。
そもそも乳酸菌は、減少しやすいという特徴があります。
乳酸菌が減る主な要因は、食生活の乱れ、ストレス、薬です。

もともと日本人は穀物や野菜中心の食生活でしたが、肉や脂っこい食事が増えたことから動物性タンパク質や脂質を好む悪玉菌が増えやすくなっています。
緊張するとお腹が痛くなるという方がいらっしゃいますが、腸と神経は密接な関係にあるので、精神的なストレスによって腸内環境が乱れやすくなります。
抗生物質は病原菌だけではなく、腸内の善玉菌まで減らしてしまいます。

乳酸菌が減る要因はこれだけではありません。
年齢があがると善玉菌が減ってしまいます。
その代わりに悪玉菌が増殖してしまうんですよ。
これらの要因は、私たちみんなに当てはまります。
減少しやすい乳酸菌を、増やすには乳酸菌を摂るしかありません。
乳酸菌は、長い間腸に留まることができないので、毎日摂ることが必要。
乳酸菌はヨーグルトでも、乳酸菌飲料でも、サプリでもOKです。
自分が続けやすい方法で、乳酸菌を摂取してください。

乳酸菌の中でも、長期間腸に留まり続けることができる乳酸菌が「ガセリ菌」です。
ガセリ菌は、九十日間も腸内に留まることができます。
腸内に長く留まることができるということは、それだけガセリ菌による健康効果を実感しやすいということです。

乳酸菌は減少しやすいということを理解しておくと、より乳酸菌を効果的に摂ることができます。
乳酸菌は加齢とともにだんだん減少していくので、進んで摂っていくようにしましょう!